馬油で紫外線対策!日焼け後のケアに効果的なおすすめの使い方とは
みなさんは紫外線対策というと、どのようなものを思い浮かべますか。
基本的には日焼け止めや日傘、日焼け防止のサプリメントなどで対応している方が多いでしょう。
しかし、どんなに気をつけて日焼け対策をしていても、100%紫外線を防ぐとこは困難です。
そのため、日焼け後のスキンケアがとても重要になってきます。
そこで活用したいのが「馬油」です。
今回は、古くからある「馬油」でできる紫外線対策を紹介します。
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馬油とは?
馬油とは、昔から民間治療薬として使用されてきた馬の脂を抽出したオイルやクリームタイプのものをいいます。
漢方や皮膚科などでも処方されており、高い保湿力が特徴です。
馬油にはアトピーやニキビに伴う肌の炎症を鎮めたり、火傷の治癒を促したりする効果があります。そのため、敏感肌の人でも安心して使用することが可能です。
治療薬としてだけでなく、スキンケアやマッサージクリームとしても、いま注目を浴びています。
馬油の特徴
馬油がもつ最大の特徴は、人間の皮脂と似た性質を持っているということ。
そのため、人の肌への浸透力がとても高い特性があります。
さらに詳しく馬油の特徴を解説していきましょう。
浸透力が強い
一般的に動物性の油脂は、常温で凝固する飽和脂肪酸を多く含んでいます。
馬油も動物性油脂のひとつですが、他の動物にくらべ飽和脂肪酸の割合が少ない脂です。
馬は、サラダ油やオリーブ油のように常温でも固まらない、不飽和脂肪酸を多く含んだとても珍しい脂をもっています。
その割合は、4:6で不飽和脂肪酸の割合が多いのが特徴です。
人間の皮脂の成分も馬油と性質がとてもよく似ているため、肌に浸透しやすいといわれています。
抗菌・殺菌効果がある
浸透力の高い馬油は、肌につけるとサッと広がり肌の表面を油膜で覆って、外部からの刺激を遮断します。
また、塗ったあとすぐに浸透しはじめる馬油は、肌内部の空気を押し出して、酸化を防止してくれる効果があります。
このように馬油は、菌が生きていくのに不可能な状態にさせてしまうため、殺菌作用があるといわれています。
炎症を沈めて熱を取る
もともと火傷などの炎症をおさえる治療薬として使用されてきた馬油。
そのため、火傷や日焼けによる炎症をしずめ、こもった熱を取り除く効果があります。
保湿効果
馬油は皮膚の表面に油膜を張り、それと同時に皮膚の隙間に浸透して保湿効果を発揮します。
馬油には馬セラミドが含まれていて、乾燥などで不足した油分を補う効果があります。馬セラミドの効果で肌内部から潤うため、乾燥肌にも適した保湿剤といえるでしょう。
不飽和脂肪酸の含有量が多い
馬油には多くの不飽和脂肪酸が含まれており、肌や髪の調子を整える作用があります。
不飽和脂肪酸は、肌のターンオーバーの正常化や活性酸素を融和してくれる効果あり、美容液などにも広く使用されている成分です。
抗酸化作用の高い不飽和脂肪酸は、食品からの摂取だけでなく、肌への塗布でも美容効果があります。
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日焼けのケアで重要なこと
日焼け止めを毎日しっかり塗っていても、完全に紫外線からの攻撃を避けることはできません。
日々の生活で少しでも油断すれば、日焼けをしてしまうこともあるでしょう。
ここからは日焼けをした後のケアで、重要な対策を解説していきます。
冷やして火照りをとる
日焼けをした肌は、太陽の熱を浴びて火傷をしている状態です。
そのため、肌の内部にこもっている火照りを取り除くことが重要です。
肌の火照りというのは、皮膚が炎症を起こしている状態といえます。
冷たいもの患部に当てて熱を取り除き、炎症を和らげてあげましょう。
しっかりと保湿をしよう
日焼けをした後、肌がシワシワになって皮がむけたという経験はありませんか。
この日焼けから皮がむける過程は、肌の老化そのものです。
冷やして火照りを取り除いた後は、しっかりと保湿して水分補給をしてあげましょう。
水分のみでは蒸発しやすいため、馬油などの油分でしっかりフタをして、水分を閉じ込めるようにして下さい。
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馬油の日焼けに対する2大効果
馬油は日焼けした肌に使用することで、2つの効果を得ることができます。
やけどに効果的
古くから民間療法の火傷治療に用いられてきた馬油。
そのため、日焼けで赤く火傷してしまった肌へのケアに効果的です。
馬油には、熱を取り除いて炎症をおさえる効果があり、火照りやヒリヒリ感を改善してくれる作用があります。
また、馬油の効果で肌を保護しながら新陳代謝を高めて、回復を早めてくれるので、日焼けをしたら馬油を使用するのがおすすめです。
水ぶくれに効果的
重度の日焼けになると、火照りや赤みに加えて水ぶくれができてしまうことがあります。
馬油は、水ぶくれにもその効果を発揮します。
馬油を水ぶくれに塗布することで、皮膚内部の空気を排除して外気を遮断することが可能です。
空気に患部をさらさないことで、雑菌から守ってくれるため、治りを早める効果があります。
シミ対策・日焼けのケアに効果的な馬油の使い方
日焼けをした後の皮膚は、すぐに症状が出る火照りや水ぶくれなどの他に、時間が経過するとともに現れるシミなどの肌トラブルがあります。
日焼けによるシミを作らないためには、日々のスキンケアで肌をよい状態にしておくことが必要です。
馬油には肌の新陳代謝を高め、ターンオーバーを正常化してくれる作用があります。
肌内部にできたメラニンを押しだし、新しくキレイな肌の再生をサポートしてくれます。
洗顔
馬油は、朝の洗顔時に使用するのが効果的です。
朝の洗顔前の肌に馬油を薄く塗り、マッサージをしてから5分程度起き、その後泡洗顔をしましょう。
とくに朝はメイクをしていないため、馬油と一緒に不純物が浸透しないことがポイントです。
馬油の効果で皮膚に隙間ができるため、石鹸成分で隅々までキレイに洗いあげることができます。
乳液やブースターとして
馬油を使ったスキンケアでもっともポピュラーなのが、洗顔後に化粧水のブースターとして使用する方法です。
化粧水の前に使用することで、角質層までしっかり潤いを届けることができます。
また、化粧水の後の乳液として使用することで、肌の水分を逃さず保持してくれる効果も期待できます。
ヘアクリーム
日焼けをするのは、肌ばかりではありません。
髪も肌と同じように日焼けすることで、乾燥やダメージの原因となります。
髪の毛の毛先部分に少量もみこむことで、パサつきによる広がりをおさえてくれる効果があります。
また、頭皮の日焼けにも効果があるため、スカルプケアとして馬油で頭皮をマッサージしてから、シャンプーするのがおすすめです。
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人気のおすすめ馬油5選
春から秋にかけての紫外線ケアで、とても頼りになる存在の馬油。
ここからは馬油のおすすめ商品を人気順に5つ紹介します。
ソンバーユ 無香料
出典:https://www.yakushido.com/catalog/
参考価格:2,160円/75ml
日本で初めて馬油をスキンケアアイテムとして販売した薬師堂の「ソンバーユ 無香料」は、発売から30年以上のロングセラー商品です。
成分無調整のソンバーユは、化学的加工を施していない正真正銘のオーガニック商品です。
基本的にクリームタイプが人気ですが、液状タイプの販売もあります。
ショウキリュウ 馬油 素肌クリーム
参考価格:850円/35ml
「ショウキリュウ 馬油 素肌クリーム」は、馬油にトコフェロール(ビタミンE)が配合されたクリームです。
安定剤としてトコフェロールが添加されているため、分離しにくく使い勝手のよいタイプの馬油です。
馬油の独特な臭いがなく、初めての人でも使いやすいアイテムといえます。
井藤漢方製薬 純馬油
出典:https://www.itohkampo.co.jp/products/2318691.html
参考価格:2,000円/70ml
「井藤漢方製薬 純馬油」は、無香料で純度100%の馬油です。
クリームというよりはオイルのようなテクスチャーで、開封した後は冷蔵庫での保管がおすすめです。
温度によって硬くなったり緩くなったりしますが、品質には問題ありません。
北見ハッカ通商 ミントクリーム
出典:https://e-hakka.com/products/detail.php?product_id=27
参考価格:1,080円/20g
ハッカ油でお馴染みの北見ハッカ通商の「ミントクリーム」。
馬油とハッカ油のコラボアイテムで、爽やかなパッケージが印象的です。
ハッカ感はそこまで強くない商品のため、目のまわりにも違和感なく使うことができるでしょう。
日焼け後の肌や、暑い夏のボディケアにもピッタリのアイテムです!
こうね100 プッシュ式
出典:http://www.mane-koune.com/shopdetail/006000000002/
参考価格:3,000円/30ml
こうね馬油100%使用の「こうね100 プッシュ式」。
“こうね馬油“とは、馬のたてがみの下にある馬脂のことで、とても希少価値のある馬油です。
通常の馬油の成分と比べて、不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が4倍も含まれています。
スキンケアだけでなく、ヘアケアや眉、まつげケアとしても使える商品です。
馬油で日焼けした肌をケアしよう
昔から火傷治療薬として幅広く使用されてきた馬油は、日焼けをした肌ケアにも最適なアイテムです。
馬油の抗炎症作用で、火照りや赤みをおさえ、殺菌効果で水ぶくれなどの悪化を防ぐ効果があります。
また、日々のスキンケアに馬油をプラスすることで、肌内部にできたメラニンを押し出し、シミ予防にも期待できます。
浸透力の高い馬油で肌の奥へと潤いを届け、肌のターンオーバーを促していきましょう。キレイな素肌への近道には、馬油が必要不可欠なのかもしれません。
- 馬油は民間療法で火傷の治療薬として使われている
- 馬油は人間の皮脂と近い性質を持つ天然成分のため、肌に浸透しやすい
- 馬油の抗炎症作用で日焼けや火照りをおさえてくれる
- 馬油には殺菌作用があるため、外部の刺激から肌を守ってくれる