もう失敗しない!洗濯機でニット・セーターを洗う時の5つのポイント
暖かなニット素材のセーターは寒い季節に大活躍!
セーターを洗濯機で洗ってしまい、縮んで小さくなってしまった…という経験、誰もが1度はあるのではないでしょうか?
失敗したくないとはいえ、毎回クリーニング店に持っていったり、1着ずつ手洗いをするのもなかなか面倒ですよね。
ポイントさえ押さえてしまえば、デリケートなニットのセーターも縮みを最小限に抑えて洗濯機で洗うことができるのです。
ニットのセーターを洗濯機で洗う時のポイントや、着用後のお手入れ方法を紹介します。
お気に入りのセーターで冬のおしゃれを楽しみましょう!
見出し
女性の7割がニット・セーターを洗濯機で洗う!
ニットのセーターを着終わった後、毎回クリーニングに出すことを考えると経済的にも負担ですし、手間や時間もかかります。
ならば洗濯機で洗ってしまおう!!そういう女性が多いようです。
じつは、私もその一人です。
しかし以前、白いニットのセーター洗おうと洗濯機に入れ、スイッチ・オン。
ついうっかり、いつもどおりに洗ってしまいました。
その結果、娘の服??いや私の服だぁ!と、がっかりした経験があります。
ニット・セーターを洗濯機で洗い、取り出してみると、縮みや色落ち、ゴワゴワの手触りの変わり果てた姿になってしまった・・・という経験をした人も少なくないようです。
振り返って、赴任後一番の失敗は、すっかり欧州の洗濯機の威力を忘れていた事です。お気に入りのセーター、子供服並みに縮みました…。元は右のシャツ並みのサイズだったのに…。さようなら。 pic.twitter.com/GCHB15MC6b
— まーりゃ (@Nouvelles56) 2016年6月12日
ニットのセーター、前に洗濯機で洗ったとき失敗したんだけど。
どうやって洗うのが最適なんだ?
— ジュリ扇 (@lili7yj) 2016年1月12日
アバクロのセーターを洗濯機でドライモードで洗ったんだけど宇宙人仕様になってしまった…😭 pic.twitter.com/3FVCaQ70PJ
— garucci ツールド佐伯 (@garuazu) 2017年6月22日
ニット・セーターは3回着たら洗うのがベスト
ニット・セーターは、何回着た後に洗濯したらいいのでしょうか?
インナーを着ているので、毎回洗わなくてもいいのでは?
いや、冬場だって当然汗をかくし、においも気になるので、頻繁に洗いたい・・・など。
「1回着たら洗う」「週に1回洗う」「冬場に1回洗う」など、さまざまだと思います。
一般的には、「3回着たら洗う」という人が多いようです。
洗いすぎてしまうと、生地が縮んで硬くなったり、摩擦によって毛玉がつきやすくなったりします。
逆に長期間、洗わずにいると付着した汗やシミ、汚れが時間とともに変色したり、においや着崩れが目立つようになってきてしまいます。
実際に着用して、その着心地で洗濯のタイミングを判断することもできそうです。
洗濯するまでのお手入れ方法
ニット・セーターなどを着た後は、ハンガーに吊るして、まずはブラシでホコリを落とします。
そして、絡まりかけた繊維をほぐし、毛玉をできにくくしておきましょう。
セーターをハンガーにかけたままにしておくと、生地が伸びて型崩れの原因となるのですが、このような形でハンガーに掛けると、きれいな形を保っておくことができます。
洗濯サインはココをチェック
そろそろ洗濯かな?と見極めるサインは・・・
- 衣類にふんわり感がなく、着ていても寒く感じる。
⇒ふんわり感がなくなるのは、着ているうちに繊維がヘタってきてしまうからです。
繊維がふっくらしていると空気を含み、保温性が高く暖かさを感じます。 - 首周りや袖口がゴワついてきている。
⇒ゴワつきは、繊維のヘタりに加えて、繊維の奥に詰まったホコリや汚れによるものです。
ニット素材が洗濯機で縮む理由
ニットが縮んでしまう原因は、素材にあります。
特に縮みやすいのが、ウール系の繊維です。
ウールの繊維が縮む仕組みは、表面に「スケール」という、うろこ状の組織があります。
水に濡れると、そのうろこが開きます。
うろこが開いている状態で洗濯機を回すと、うろこ同士が絡まりフェルトのようになります。
これが縮んだ状態なのです。
また、レーヨンも同様に縮みやすい素材の1つです。
水を吸って膨らむ「膨潤収縮」という性質があり、水を含んだだけで縮んでしまいます。
光沢が美しい、シルクのニットも、性質上、摩擦に弱く繊維と繊維の間に水が入りやすく形が崩れやすい素材です。
ニットは、こういった性質上、多少の縮みは避けられませんが、正しい洗い方を知っておけばニットが縮むのを最小限に抑えることができます。
ニット・セーターを洗う前に洗濯表示を確認しよう
「洗濯表示」を確認することは、ニット素材のものを洗濯機で洗う前の1番のポイントと言っていいでしょう!
「取扱い表示」とも言われています。
この表示は2016年12月から変更されましたが、それ以前の洗濯表示がついている衣類をまだまだ持っている方も多いはず。
下の図で、旧表示と新表示の両方の洗濯方法がひと目でチェックできます。
ぜひ活用してください。
この3つのマークのうち、いずれかがついていたら、水洗いができます。
洗濯機の標準コースで洗える表示
洗濯機の標準コースで洗うことができます。
この数字は、水温の上限温度を表しています。
洗濯機のドライコースで洗える表示
デリケートな素材の衣類につけられている表示です。
この表示がついていたら、水で手洗いすることができます。
生地を傷めないように手洗いを推奨しているので、洗濯機で洗う場合は必ずドライコースを選びましょう。
こちらもドライコースで洗えます!
一見すると、水洗いできないと思いがちですが、従来表示の場合は、次の項目に1つも当てはまらなければ洗濯機のドライコースで洗えます。
- 絹・レーヨン・キュプラ製品、その混紡品、皮革・毛皮製品、ちりめんなどの強ねん糸使いの生地、毛だおれするもの(ベルベットなどの生地)、色落ちするもの、和服・和装小物などの素材のもの
- シワ、エンボス加工をしたもの
- 芯地を多く使っているもの(ジャケットやワンピース、コート、ネクタイなど)、付属品として特殊な飾りがついているもの
洗濯機で洗える、またはドライクリーニングができる表示
上段の2つの表示のどれかに加えて、下段の3つの表示のどれか1つでも入っている場合、洗濯機とドライクリーニングのどちらでも洗えることを意味します。
普段用の服であれば、洗濯機で洗ってもいいですね!
洗濯機で洗えない(水洗い不可)表示
新表示でこのマークがついていたら、水洗いはNGですので手洗いはもちろん、洗濯機でも洗えません。
ドライクリーニングに出すようにしましょう。
ニット・セーターを洗濯機で洗う時の5つのポイント
いよいよ、洗濯機でニット・セーターを洗ってみましょう。
ポイントは5つありますが、新品と変わらないニット・セーターを維持するためにしっかり覚えておきましょう。
【ポイント①】汚れやニオイの気になるところに洗剤をなじませる
おしゃれ着用洗剤の原液を、気になるところに直接つけます。
軽く叩きながらなじませるのがポイントです。
洗濯洗剤には「アルカリ性」と「中性」の2つの種類があります。
汚れ落ちが良いのは「アルカリ性」洗剤です。
「中性」洗剤はおしゃれ着洗剤として知られている、デリケート衣類用です。
「アルカリ性」洗剤で洗濯するとニットの衣類はダメージを受けてしまうので、中性洗剤を使うようにしましょう。
LIONライオン アクロン フローラルブーケの香り
http://acron.lion.co.jp/
洗濯時の色あせや型崩れだけでなく、着た時に擦れてできやすい「毛玉」も防いでくれるおしゃれ着用中性洗剤です。
花王 エマール リフレッシュグリーンの香り
https://goo.gl/oQo8uV
「繊維ケア処方」で洗浄成分が繊維に浸透し、におい、汚れをすっきり落とします。
リフレッシュグリーンの香りは、洗濯後に着るのが楽しみな人気の香りのおしゃれ着用中性洗剤です。
セーターのシミを取るには「つけ置き」を
上記の工程の代わりに、規定量の酸素系漂白剤を溶かした水にセーターを30分~2時間程つけ置きしておきましょう。
酸素系漂白剤は色柄物やニットなどのデリケートな衣料にも使用できます。
つけ置き後は軽く水気を絞り、次の工程に進みましょう。
【ポイント②】汚れやすい部分を表に出してたたむ
襟、袖口、裾など汚れやすい部分を表に出して、たたみます。
また、毛足の長いモヘアのセーターや、ビジューなどの装飾がついたニットは裏返しにしてたたみます。
ニットのカーディガンも型崩れしないように、ボタンを留めてたたみます。
【ポイント③】1つのネットに1着が鉄則!
ヨレたり、型崩れを防ぐために、洗濯ネットのサイズに合わせて衣類をたたみます。
1つのネットに、1着が鉄則です。
洗濯用ネットは、細かい目のネット使用をおすすめします。
洗濯による傷みや、型崩れから守ってくれるからです。
また、粗い目のネットは、衣類の汚れが気になる場合に使用します。
強い洗浄でも中身を守りながら洗うことができます。
【ポイント④】必ずドライ(手洗い)コースで洗う
規定量のおしゃれ着用洗剤を入れたら、ドライ(手洗い)コースで洗いましょう。
洗濯表示をみると、「標準コース」で洗えるものもあります。
しかし、ニットのような伸縮性のある素材の服は「標準コース」で洗える表示であっても、「ドライコース(手洗いコース)」を選んで洗います。
ドライコース(手洗いコース)は弱回転で優しく洗い、脱水時間も短く設定されています。
そうすることで、型崩れを防ぎ、風合い良く仕上げることができます。
【柔軟剤を入れるタイミング】
型崩れを防いで、ふんわり仕上げてくれるのに効果的な柔軟剤。
問題は、どのタイミングで使用すればいいのかということです。
- 手洗いの場合
水換えを何回かし、きれいな水になってから、すすぐ時に柔軟剤を使用します。
- 洗濯機の場合
全自動洗濯機なら、最初から投入口に柔軟剤を入れておきましょう。
全自動でない場合は、最後のすすぎの段階で入れましょう。
残念ながら、洗剤と柔軟剤は一緒に入れると効果がなくなってしまいます。
【ポイント⑤】重さを分散させて干す
〈平干し〉
干した時の伸びを防ぎ、型崩れしない安心な干し方です。
室内やベランダに干すことが可能です。
〈竿に干す〉
平干しができない時は、2つ折りの状態にして竿に干します。
この時、袖をたらさないように干しましょう。
袖をたらすと水分の重みで伸びてしまう原因になります。
ニット・セーターを干す時は、日光による黄ばみや色あせを防ぐために、必ず日陰干しをしましょう。
クリーニングに出せば本当に縮まない?
家庭で行う洗濯とクリーニング店に出す場合の大きな違いは、水を使うか、水を使わないか(ドライクリーニング溶剤を使うか)ということです。
ドライクリーニング溶剤には少量の水分が含まれていますが、ごく少量のため、縮みは最小限に抑えられ、仕上げの際に元に戻すことができるので問題ありません。
しかし、クリーニング店によっては、水分をより多く含んだクリーニング溶剤を使用することもあります。
この溶剤で洗えば繊維が縮んだり、色落ちが発生することもあるので注意が必要です。
クリーニング店とのトラブルを回避するためにも、お店の情報収集を行い、信頼できるクリーニング店を選びたいですね。
「もう失敗しない!洗濯機でニット・セーターを洗う時の5つのポイント」まとめ
いかがでしたか?
ニット・セーターを洗濯機で洗う時に、何をどう気をつけたらいいのか戸惑っていた人も多いかと思います。
ニット・セーターを洗濯する時は〈表示〉〈洗剤〉〈洗い方・干し方〉に気をつけましょうね。
そして、洗う時の5つのポイントを押さえておけば、クリーニング店に出すという経済的負担の軽減や、時間の節約もできますね。
今回ご紹介した方法をぜひ実践してみてください。
最近では、お洗濯に関する商品やグッズ、アイテムがたくさんあります。
そういった物も取り入れながら、お洗濯を楽しみましょう。
そして、自分で洗ったお気に入りのニット・セーターを着て、素敵におしゃれを楽しんでくださいね。
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