伸びやシワを防いで賢く収納♪ニット・セーターのたたみ方とコンパクト収納術
セーターなどの暖かいニットアイテムは、秋冬のファッションに欠かせないアイテムです。
しかし、このアイテムの収納は、なかなか難しいもの。
特にセーターの収納は、かさばりますね。
ぎゅうぎゅうに詰めたり、ハンガーにかければ、たちまち型崩れしてしまうことも…。
そこで、デリケートなニット生地の伸びやシワを防ぎながら、セーターをスッキリ収納するコツを紹介します。
お気に入りのセーターをスマートに収納し、いつでもきれいなシルエットでおしゃれを楽しみましょう!
見出し
ニット生地の特徴を知って収納上手になろう!
ニットとセーター、その違いは何?
そう思う人も多いと思います。
ニットとは、毛糸や綿糸などから編んだ生地(素材)のことを指します。
一般的にセーターや帽子、マフラーなどを総称して「ニット」と呼ぶこともあります。
セーターは、ニットの仲間ということです。(^-^)
ニットを着ていて暖かいと感じるのは、その編み方に秘密が…。
ニットは1本の糸でループ(輪)を作りながら編んでいきます。
ループを作って編むことのメリットは縦にも横にも伸縮し、空気を含むことができること。
ニットのセーターがふんわりとして暖かいと感じるのはこの空気のおかげなのです。
しかし、裏を返せば、
縦にも横にも伸縮 → 型崩れしやすい
空気を含んでふんわり → 収納にかさばる
というような、デメリットにもなってしまいます。
このデメリットこそが、ニット収納方法のヒントになります。
型崩れを防いですっきりと収納する方法を見ていきましょう!
たたむ前に要チェック!型崩れしたニット・セーターの修復方法
セーターは、たたんで収納が基本です。
セーターをたたむ前に生地をチェックしてみましょう。
セーターは、洗濯や収納の仕方によって、型崩れを起こしやすいデリケートな素材でできています。
たたんで収納する前に、すでに型崩れしてしまったセーターの修復方法を紹介します。
伸びたセーターはスチームアイロンで直す
セーターは、着ていると袖口や裾部分、首周りが伸びてしまうことがあります。
これでは、せっかくのおしゃれも台無しですね。
でも大丈夫!袖口などの伸びてしまった部分にアイロンのスチーム(蒸気)をあてることで、まるで新品のような状態に戻すことができるのです。
① 伸びてしまった部分にアイロンの蒸気をたっぷりあてます。
そうすることで、繊維が蒸れて、柔らかくなってきます。
このとき、アイロンは生地から数cm程離して、生地に直接触れないように注意しましょう。
② 蒸気をあてた伸びてしまっている部分を手で、ぎゅっと握ります。
そうするとセーターの生地がよってきます。
③ 形を整えながら、アイロンをポンポンと優しくあてます。
アイロンのスチーム機能はオフにして、蒸気が出ない状態でおこなってください。
この作業で伸びた部分が元通りになりますよ♪
型崩れしたセーターはドライヤーで元通り
ハンガーに掛けてしまい、ポコリと跡がついてしまったニットのセーター。
たたむのが面倒なときや、洗濯をして干す場合などに、ハンガーに掛けてしまうことも多いでしょう。
とくに針金ハンガーなどの細いハンガーに掛けた場合、必ずといっていいほど、ハンガーの跡がついてしまうものです。
そのまま着ると、肩がポコッとふくらんで不格好に…。
このようなハンガーの跡は、ドライヤーを使って簡単に直すことができます。
お出かけの前など、急いでいるときにもおすすめの方法です。
① 肩の内側の部分に手を入れ、ポコッと膨らんでいる箇所を確認します。
② 膨らんでいる箇所に少量の水をつけて濡らします。
濡らしたら、平らにならしましょう。ただし濡らしすぎないように注意します。
③ 濡らしたところにドライヤーの温風をあてていきます。
ドライヤーは優しい風量に設定しましょう。
④ 乾かし終わると、ポコッとした膨らみが消えて、平らな状態に戻ります。
【注意】
アイロンやドライヤーを使っての型くずれの修復方法は、あくまでも一時的な応急処置です。
ニット類が少々痛むこともあるので、ご了承くださいね。
ニット・セーターのたたみ方
毎日出し入れする収納ケースは、気づくとごちゃごちゃになっていることも。
厚みがあってかさばるセーターは、あらかじめ収納ケースの幅と高さに合わせて四角形にたたむようにすると、スッキリと収納でき、収納力もUPします。
【ニット・セーターのたたみ方】
① 後ろ身ごろを上にして置き、収納スペースに合わせて端を内側に折ります。
② たたみ上がりが四角形になるように左右のラインをまっすぐ整えます。
③ 衣類の長さ=収納スペースの深さになるように三つ折りにたたみます。
④ 収納スペースのサイズと合っていれば完成。
【タートルネックのセーターをたたむときは…】
タートルネックのセーターは、最初にネック部分を内側にたたんでから、セーターと同じようにたたみます。
同じ要領で、パーカーやフード付きの服もたたむことができますよ。
【厚手のセーターをたたむときは…】
ザックリとした厚手のセーターをたたむときは、たたむ回数が多ければ、より厚みが出て、かさばってしまいます。
たたむ回数をなるべく減らすのが収納のポイントです。
セーターの長さが収納スペースに合うように、裾から肩へ折り返して完成♪
ニット・カーディガンのたたみ方
カーディガンをたたむとき、ボタンを閉めてからたたむ人も多いのではないでしょうか?
ボタンを閉めた状態で保管しておくと、ボタンホール(ボタンを留めておく穴)が広がってしまう恐れがあります。
カーディガンのボタンは外してからたたみ、収納しましょう。
【カーディガンの衣類の各名称】
【カーディガンのたたみ方】
ボタンを全部外し、前身ごろを上にして平らに置きます。
この時、左右の前身ごろが重ならないようにします。
① カーディガンの前身ごろを上にし、ボタンをすべて外します。
生地にボタンの跡がついてしまうことがあるため、左右の前身ごろは重ねないように注意しましょう。
② 収納ケースの幅に合わせて両袖はしと端を両袖、両端を内側に折りたたみます。
③ 長さを収納ケースの奥行き高さに合うように、二つ折りにします。
変形デザインのカーディガンのたたみ方
上下が分かりづらいドルマンスリーブなどの変形デザインのカーディガンは、どのようにたたんだら良いか迷ってしまいますね。
羽織物やプルオーバーなど、デザインが変形した洋服はどうしてもたたみにくくなってしまいます。
ハンガーに吊るしておいても、スペースに余裕がなかったり、肩部分にハンガーの形がついてしまったり、伸びて型くずれしてしまったりと問題点がいくつもあります。
でも大丈夫!コツさえつかめば、簡単にたたむことができます。
① とてもたたみにくそうに見えるカーディガンですが、デザインや縫製をよく見て、
縫い目を合わせてみましょう。
② 縫い目を合わせると長方形になります。
こんな単純な形をしているのですね(^^;
ここまでできれば、たたむのも簡単です。
柔らかい素材のものは、手アイロンで優しくシワを伸ばしていきましょう。
③ 両袖を縫い目に合わせて身ごろ側に折り返します。
すると、きれいな長方形になりました。
④ 収納ケースに合わせて、脇線部分を内側に折りたたみます。
⑤ もう片方も内側に折りたたみます。たたみ上がりが四角になるようにイメージしてたたみましょう。
中央にできた線からさらに縦半分に折りたたみます。
長さが収納ケースに合うように裾から肩へ折り返して、できあがりです。
このように、複雑な形のカーディガンも、縫い目をよく見て合わせていくと、意外と簡単にたためます。
ポイントをおさえれば大変ではありませんね。
シルエットを美しく保ちながら、お気に入りのお洋服を大切に保管しましょう。
ニット・セーターはハンガー掛けもできる!
1章では、セーターについてしまったハンガー跡を元に戻す方法を紹介しましたね。
しかし収納スペースの問題で、どうしてもハンガーに掛けて収納したいときもあるでしょう。
セーターをハンガーに掛ける場合、ただ掛けるのではなく、折りたたむようなイメージで掛けると、肩部分に負担がかかりません。
さらにハンガー跡がつかず、全体的な生地の伸びも防ぐことができます。
① セーターを縦半分に折りたたみ、その上にハンガーを斜め下の方向で置きます。
ハンガーフックがちょうどセーターの脇のあたりにくるように置くのがポイントです。
② セーターの身ごろ部分を首の方向へ、ハンガーの上から折り重ねます。
③ セーターの袖部分もハンガーの上から折り重ねます。
④ このままクローゼットに入れるだけで完成です。
これで、タブーとされるセーターのハンガー収納もできてしまいました(゚∀゚)
使用するハンガーは、滑りにくい加工が施されているハンガーがおすすめです。
ヒラキ 滑りにくいハンガー
https://www.hiraki.co.jp/ec/pro/disp/1/36343
特殊コーティングの作用で、傾けてもズレ落ちにくい薄型ハンガーです。
ニット・セーター収納のコツは「立てる、重ねる」
セーターをスッキリ収納するには、「立てる・重ねる」の2つの方法があります。
収納ボックスで収納する場合には「立てる」収納を、収納ボックスを置くスペースがない場合には、クローゼットの中に吊り下げ式の収納棚を設置するなどをして、「重ねる」収納を試してみてください。
「立てる収納」にブックスタンドを活用
立てて収納するときのお助けグッズが、ブックスタンドです。
ただ洋服を立てて並べるだけだと、引き出していくうちに、せっかく立てた収納も崩れてきてしまいます。
洋服を自立させるたたみ方もありますが、薄手のニットの場合、なかなか自立させることが難しいということも…。そんな時、ブックスタンドを使うと、「立てる収納」でスッキリ収納できます。
セーターの厚みに合わせてスライドさせることもできるので、収納ケースの容量を有効に使える点も嬉しいですね。
セーターの「立てる」収納におすすめの収納ケース
フィッツユニットケース(L)3930
http://www.tenmafitsworld.com/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&cat=w01fiu&pid=4904746454386
ウォークインクローゼットや押し入れにぴったりな収納ケースです。
同サイズのフィッツケースと積み重ねができて、別売りのキャスターを取り付けることもできます。
収納ケースを家具感覚で置きたいならこちらもおすすめ!
akaya ウッドトップファブリックチェスト
http://www.a-zakka.jp/closet/NKB/FFC-N104-N105.html
クローゼットにはもちろん、優しくてナチュラルな質感なのでリビングや寝室にもピッタリ。
収納ケースを家具感覚で置けます。
ファブリック生地なので通気性もよく、衣類やタオル、ベビー小物などの収納におすすめです。
「重ね収納」に収納棚を活用
「重ねる収納」といっても、下から上に積み重ねていく収納ではありません。
吊り下げ式の収納棚に、たたんだ洋服を重ねるように置いていく収納方法です。
その日のコーディネートを決めるとき、収納ボックスとクローゼットで分かれていると面倒なこともありますよね。
クローゼットの中に収納棚を吊り下げれば、掛けてある服とたたんである服がひとまとまりになっているので、洋服が探しやすく、コーディネートも決めやすくなりますよ。
セーターの「重ね収納」におすすめの収納ケース
ニトリ 吊り収納6段
https://goo.gl/w5PpZd
クローゼットの中のハンガーバーに吊り下げるだけで、たたんだ衣服を重ねて収納することができます。
仕切りがあるので、重ねすぎ防止に最適です。
ニット・セーターの衣替えは防虫、湿気対策を
季節の変わり目にいざ、お気に入りのニット・セーターを着ようとした時、「きゃ~穴があいてるぅぅ!」とガッカリした経験はありませんか?」
実は、害虫はウールやアンゴラなど、動物性の繊維が大好物なのです。
なかでも、羊の毛(ウール)は一番食べられやすく、虫食い被害にあいやすい繊維です。
せっかくのお気に入りのニットが食べられてしまったらショックですよね。
そうならないためにも、シーズンオフになったセーターを長期保管する場合の注意点をいくつか紹介します。
シーズンオフのセーターは洗ってから保管
セーターは、着用のたびに洗うのではなく、数回着用してからドライクリーニング、または手洗いするのが一般的です。
後で洗おうと思っていたのに忘れてしまい、そのまま保管…ということのないように注意しましょう。
また、クリーニング後のビニール袋は必ず外して収納しましょう。
通気性が悪く、そのまま収納すると湿気がこもって虫食い被害にあいやすくなります。
保管は「立てて」収納
衣類を積み重ねて保管すると、上においた衣類に付着した害虫は、光を避け、下の衣類に移動すると言われています。
衣類を収納ケースの中で保管する場合は、衣類を積み重ねるのではなく、立てて収納しましょう。
そうすることで、虫食い被害を防止することができます。
防虫剤を使用
収納ケースに衣類を収納したら、防虫剤を忘れずに入れましょう。
防虫剤は衣類の一番上に置くことがポイントです。
防虫剤の有効成分は空気よりも重いため、上から下に有効成分が行き渡ります。
防虫剤の数は、パッケージに記載されている数を入れましょう。
また、気をつけたいのはピレスロイド系防虫剤と、樟脳(しょうのう)がつかわれた防虫剤です。
2つを同時に使うと、シミや変色の原因となることがあります。
必ず同じ種類のものを使いましょう。
このように衣類の「収納方法」を変えるだけで、虫食いの被害を抑えることができます。
また、湿気対策としてセーターの衣替えをおこなうときは、薄い紙を中に入れることで湿気がこもるのを防いでくれます。
背中側が上になるようにして広げ、首元の下にA4サイズほどの薄い紙を置きます。
そして、両袖を横にまっすぐ折りたたみます。
小さくたたみたいときは、中心に向かって、さらに折ると良いでしょう。
最後に、下から半分に折るか、丸めるかして、完成です。
伸びやシワを防いで賢く収納♪ニット・セーターのたたみ方とコンパクト収納術まとめ
いかがでしたか?ニットのセーターの取扱いはちょっと苦手…と感じることがあるかもしれません。
伸びてしまった!
シワになってしまった!
たたみ方がわからない!
衣類に穴があいてしまった!
など、衣類の収納はみなさんが困っている問題のひとつです。
しかし、伸びやシワを防ぐ方法はやってみるとラクちんで、覚えてしまえば簡単に新品のままの状態を保つことができます。
さらにたたみ方のポイントをおさえれば、コンパクトに収納でき、たくさんの収納スペースを確保できます。
衣類を色別に収納しておけば、見た目もスッキリした状態で整理でき、毎日の服選びが楽しくなることでしょう。
また、防虫対策や湿気対策を知っていれば、お気に入りのお洋服をずっと大切に保管できます。
収納術を身につけ収納力をUPさせれば、毎日の生活にも余裕が出てくることでしょう。
早速、試してみてくださいね。
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