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更年期をラクにする漢方薬って?効果や副作用を徹底紹介

 2018/07/31 更年期 健康
 

漢方薬は私たちにとっても身近なお薬ですよね。風邪を引いた時や便秘の時など、日常的に飲む人もいるのではないでしょうか?
漢方薬は更年期障害の治療としても有効だといわれていて、婦人科や更年期外来などで漢方薬を処方されることもあります。
ゆらぎ世代の女性にとって、漢方薬はどんな効果があるのでしょうか。
よく使われている漢方薬や気になる副作用など、更年期と漢方薬の関係を詳しく紹介します!

更年期障害とは?

更年期は、女性の閉経を挟んだ前後10年間のことをいいます。
初潮の年齢も閉経の年齢も個人差がありますが、日本人の閉経の平均年齢は50歳前後といわれています。ですので45歳から55歳が更年期といえます。

更年期には、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが急激に減少することから、この変化に体がついていけずにさまざまな不調を感じることがあります。
この更年期に起こる体の不調を更年期障害といいます。

更年期障害の症状

更年期障害の症状は人それぞれです。
日本産婦人科学会「更年期障害に関する一般女性へのアンケート調査報告」によれば、日本人女性の更年期障害は以下4つの症状が多いようです。

1.肩こり
更年期に入り、肩や首の回りのコリがひどくなる人が少なくありません。
更年期に入ると、女性ホルモンの1つエストロゲンの分泌が減少し、自律神経が乱れるために肩こりの症状がひどくなります。

2.疲労感
更年期に入り、疲れやすくなったり、なにもする気になれない、といった症状が起こる場合があります。
更年期を迎える時期は働き盛りで仕事が充実し、その分責任が重くなります。また、子どもの進学など、生活の中でもさまざまな変化があり、悩みが増えるために疲労感を感じるようになります。

3.のぼせ
ホットフラッシュともいわれる、のぼせやほてりは、更年期障害の代表的な症状でもあります。
急に顔が熱くなったり、なにもしていないのに汗が出て止まらないことがあります。
これも、自律神経が乱れるために、血管の収縮や拡張のコントロールが上手にできなくて起こります。

4.発汗
発汗もホットフラッシュの1つ。血管の運動神経症状の1つとして考えられます。
昼間だけでなく、寝ている間も突然汗をかいて目が覚めたり、睡眠障害につながることもあります。

これらに次いで、頭痛や腰痛といった症状もみられます。
このように更年期障害はさまざまな体の不調が症状として現れるのですね。

治療法は大きく分けて3つ


女性にとってつらい更年期障害の治療法は大きく分けて3つあります。

  • ホルモン補充療法(HRT)
  • 漢方薬による治療
  • 抗うつ薬や抗不安薬などによる治療

1.ホルモン補充療法(HRT)
更年期で減少したエストロゲンを補充する治療方法です。
子宮を有する場合、黄体ホルモンのプロゲステロンも一緒に投与します。
ホルモン剤投与は保険適用で治療できるので、自己負担が少なく更年期障害の根本的な治療法になると期待されています。

2.漢方薬による治療
漢方医学は東洋医学から生まれたもので、症状の改善に効果があるといわれています。
ホルモン補充療法が使用できない場合やさまざまな更年期障害の症状がある場合に、漢方処方して治療をすることがあります。

3.抗うつ薬や抗不安薬などによる治療
更年期障害でうつや不安といった精神神経症状が主な症状である場合やホルモン補充療法が効かない場合に、抗うつ薬や抗不安薬が処方されます。

漢方薬とは?

漢方薬は、中国の伝統医学の「中医学」が5世紀ごろに日本に伝わったのが始まりです。
自然界にある植物や鉱物などの生薬を原則として複数組み合わせて作られた薬が漢方薬です。

日本では、風土や日本人の体質に合わせて独自に発展して、日本の伝統医療となっています。

更年期障害の漢方治療は、血流を良くして体全体のバランスを整えることで治療していきます

漢方薬といえば、西洋医学の薬に比べると安全で身体に優しいといったイメージがありますよね。生薬成分であるために、そのようなイメージがあるのでしょう。けれども、漢方薬は第二類医薬品に該当し、相互作用などの項目で安全性上、注意を要するものとされています。

体力のタイプを「虚」と「実」に分ける

漢方療法の考え方の1つに、それぞれの体質を診るというものがあります。

漢方では、患者の体力によっても治療法が異なります。
その分け方が「証」で、体力がある人のことが「実」、体力のない人が「虚」となります

「実証」である人 体力があり、筋肉質で血行がよい。
胃腸が強く、どちらかというと便秘気味。暑がりの傾向がある。
「虚証」である人 体力がなく虚弱体質である。痩せていて華奢な体型。
胃腸が弱く、どちらかというと下痢気味。寒がりの傾向がある。

「気・血・水」不調の原因は3つ

漢方医学では、「気」「血」「水」という分け方があります。
これは、私たちが生きるために必要な要素で、気がエネルギー、血は血液、水は体液のことです。

この3つのうち、どれかが不足したり、流れが滞ったりすると病気や体調不良になると考えられています。そのため、この3つのどれに不調の原因があるのかを探ることがポイントとなります。

「気」の異常がある場合
気虚ききょ 元気がない、だるい、疲れやすいといった症状
気うつ うつ、不眠、不安、頭が重い、喉がつまるといった症状
気逆きぎゃく のぼせ、ほてり、発汗、ホットフラッシュ、動悸といった症状
「血」の異常がある場合
血虚けっきょ 体内の血が不足した状態
貧血、めまい、立ちくらみ、抜け毛や白髪、手足のしびれ、疲れ目、皮膚の乾燥といった症状
瘀血おけつ 血の巡りが悪くよどんだ状態
肩こり、むくみ、しみ、関節痛といった症状
「水」の異常がある場合
水毒 水(体液)の巡りが悪くなり滞っている状態
冷え、むくみ、耳鳴り、めまい、排泄異常といった症状

更年期障害で処方される漢方薬の種類

実際に更年期障害で処方される漢方薬は、3つあります。

  • 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
  • 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
  • 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

更年期障害は、三大婦人薬といわれる一般的な更年期の症状に効果的なこの3つの漢方薬が処方されることが多いです。

この3つの漢方薬で更年期のほとんどの症状がカバーできるとされていて、医療機関でもよく処方されます。

加味逍遥散

生薬成分 柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、 白朮(ビャクジュツ)、 茯苓(ブクリョウ)、 牡丹皮(ボタンピ)、山梔子(サンシシ)、 甘草(カンゾウ)、 薄荷(ハッカ)、 生姜(ショウキョウ)
向いている人・症状 比較的体力のない人に向いています。
更年期障害や不定愁訴(肩こり・めまい・頭痛・のぼせ・発汗・イライラなど)、月経不順(生理不順)などの女性特有の症状に用いられます。

桂枝茯苓丸

生薬成分 桂皮(ケイヒ)、茯苓(ブクリョウ)、芍薬(シャクヤク)、牡丹皮(ボタンピ)、桃仁(トウニン)
瘀血おけつ(血の巡り)を解決する代表的な漢方薬です。
向いている人・症状 比較的体力のない人に向いています。

更年期障害や不定愁訴(肩こり・めまい・頭痛・のぼせ・発汗・イライラなど)、月経不順(生理不順)などの女性特有の症状や、にきびやしみ、湿疹や皮膚炎などの肌トラブルにも処方されます。

当帰芍薬散

生薬成分・特徴 当帰(トウキ)と芍薬(シャクヤク)が中心。
さらに川キュウ(センキュウ)、白朮(ビャクジュツ)または蒼朮(ソウジュツ)、沢瀉(タクシャ)、茯苓(ブクリョウ)

血行障害やうっ血などの「血」の不足を補い、血液の巡りをよくして、体を温める作用があります。

更年期障害の薬の中では一番多く使われる漢方薬でもあります

向いている人・症状 体力のない人に向いています。

月経不順、月経異常、生理痛、痔、更年期障害(冷え性・貧血・むくみ・めまい・肩こり・耳鳴り・立ちくらみ・動悸・疲労倦怠)などの症状に用いられます。

【男性にも更年期がある?!】
ちなみに、男性にも更年期障害があります。
男性の更年期障害が起こる時期は個人差が大きいのであまり知られていませんが、男性ホルモンの低下が始まる40歳以降は、どの年代でも起こる可能性があります。

そんな男性の更年期障害に使われる漢方薬は、補中益気湯です。

補中益気湯は、脈やお腹の力が弱く、全身倦怠感や食欲不振などを伴う症状に用いられます。

男性の更年期について詳しくはこちらの記事もチェックしてください。

 

ツムラ?クラシエ?漢方メーカーに違いはあるの?

漢方薬といえば、日本ではツムラやクラシエ、コタローといったメーカーが有名ですが、じつはこれらのメーカーの漢方薬製造過程に大きな違いはありません。

ただ一方で、同じ漢方薬でも漢方メーカーによって使用されている生薬の量や配合のバランスに多少の違いがあります。
とはいえ、実際に使用されている生薬の量などに違いがあっても、治療効果には差はありません
ですが、飲み心地や味などに違いがありますので、自分が飲みやすいと感じるものを見つけるとよいでしょう。

漢方薬はいつまで飲むの?副作用は?

更年期障害の治療に漢方薬を飲む場合には、最終的には治療を終了させることを目的としていますので、漢方薬によってもともと体に備わっている治癒力を引き出すことが最終目標となります。
そのため、漢方薬や一時的に使用して全身の機能をサポートするために飲むので、体が正常な機能を取り戻したら飲むのをやめても構いません

もう1つ気になる漢方薬の副作用ですが、西洋医学で用いられる他のお薬に比べると副作用は少ないといわれています
とはいえ、医薬品ですから適性に扱わなかったり、体質によっては100%安全というわけではありません。

特に体力のない虚証の人が、体力のある実証の人向けの薬を飲んでしまうなど、自分に合っていないものを飲むと胃腸などに副作用が出ることがあります

自分にあった漢方薬を見つけるためには、医師に相談するのが一番でしょう。

更年期サプリもおすすめ

更年期障害の緩和に、更年期サプリもおすすめです。

更年期障害は、ホルモンバランスの乱れによって心身にさまざまな不調が現れます。
ホルモンバランスが乱れるのは、更年期に女性ホルモンの1つであるエストロゲンが急激に減少するからです。

そこで更年期サプリによって、上手に女性ホルモンを補うことでつらい症状を緩和させていくことができるのです。最近では、更年期サプリによく入っているエクオールという成分が注目されています

エクオールは、大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」という成分が腸内細菌の力を借り、変換されて生み出される成分ですが、日本人の2人に1人が作り出すことができないといわれています。しかし、エクオールはサプリで補うことができます。

エクオールについて詳しくはこちらの記事も読んでください。

自分に合った漢方薬で更年期を乗り切ろう

女性にとってつらい更年期障害を上手に乗り越えるためには、さまざまな治療の選択肢があります。
中でも漢方治療は、更年期障害のさまざまな症状の改善に役立ち、ホルモン補充療法ができない場合の治療法として広く行われています。漢方薬は体質によっても処方が異なるので医師と相談しながら自分にぴったりの漢方薬を見つけましょう。

  • 漢方薬は体質によって2つに分けられる
  • 更年期障害の治療には、婦人科の三大漢方薬が処方されることが多い
  • 漢方薬によって体質を改善することが目的
  • 更年期サプリを上手に活用するのもよい
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