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更年期障害が検査で分かる?!婦人科でできる更年期検査と費用ガイド

日本人女性の更年期は一般的に閉経前後の5年間(45歳~50歳)と言われています。
この時期にめまいやほてり、体のだるさなどがあると、「もしかして更年期障害?」と不安になることもあるのではないでしょうか?
更年期障害かどうかを調べる方法としてセルフチェックもいいですが、病院で詳しく検査することもできるのです。では実際にどんな検査をするのでしょうか?
何科に行けばいい?検査内容や費用は?など、受診前の不安を払拭すべく、検査のギモンを徹底解説します。

女性ホルモンの減少で脳が混乱?!更年期障害の原因

更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が急激に減少することによって起こります。エストロゲンはどのような働きをするのかを見ていきましょう。

女性らしい体つきと健康をつかさどるエストロゲン

エストロゲンは、乳房・子宮・膣などの女性器の性機能の発達、また、排卵を促すといった働きをしています。
しかしこのほかにも、血液の循環を良くする・気分を明るくする・骨密度を維持する・悪玉コレステロールを減少させるといった、体にとって大事な役割をしているのです。

体内のホルモンの量を調節しているのは、脳の視床下部にある、ホルモン中枢です。
視床下部から脳下垂体に指令が届き、さらに脳下垂体は卵巣に働きかけて、女性ホルモン(卵巣ホルモン=エストロゲン・黄体ホルモン=プロゲステロン)を分泌させます。

女性ホルモンの流れ 更年期障害 検査

視床下部から指令を受けた脳下垂体は、黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンという、2種類の性腺刺激ホルモンを分泌し、卵巣を刺激しています。
その刺激にともない、卵巣は女性ホルモンであるエストロゲンを分泌しているのです。

更年期は男性ホルモンが増加する?!

しかし、女性は閉経前後になると、このエストロゲンのホルモン分泌機能が低下していきます。そして、反対に男性ホルモンであるテストステロンが増加していくのです。「女性に男性ホルモン!?」と驚かれるかもしれませんが、女性はもともと体内に男性ホルモンを持っており、その量は女性ホルモンの10倍だと言われています。

男性ホルモンを10倍も持っていたなんて?!女性なのに何だかショックだわ!
テストステロンの方が多くても、子どもを産み育てるためにエストロゲンの周期にしたがっていたというわけです。でもね、良いこともあるんですよ!

男性ホルモン・テストステロンの増加は、一見女性にとって不必要なものだと思えるでしょう。しかし、テストステロンの働きは男性らしい体つきを作るといった生理的作用だけではないのです。
新しくチャレンジする意欲をもたらしたり、社会的に公平な考え方を持ちやすくするといった、積極性・社会性ももたらします。「やる気ホルモン」ともいわれていて、これは女性にとってもプラスに働きますよね!

エストロゲンが出ない?脳がパニック

こうしてエストロゲンの減少、テストステロンの増加という体内情報をキャッチした脳のホルモン中枢は、それならばもっとエストロゲンを分泌させよう!と、視床下部に積極的に働きかけます。
しかし、分泌機能は低下しているため、脳がいくら指令を出しても、指示通りにはいきません

そのためパニックを起こした脳は、黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンを過剰に分泌し続けてしまい、卵巣のみならず、自律神経がつかさどっている臓器や体内組織の動きを狂わせてしまいます。

その結果、ホットフラッシュ(突然ののぼせ・多汗)、めまい、イライラするなどの症状を引き起こしてしまうのです。これが更年期障害といわれる症状なのですね。

更年期障害の症状は、自律神経失調症の症状とよく似ています
「更年期障害はホルモンバランスの乱れによる、自律神経失調症」
と呼ばれることもあるそうで、自律神経が関係している体の部分に、何かしらの支障が出ます。よくある症状としてはホットフラッシュと呼ばれるのぼせ、動悸や手足の冷えなどです。ほかにも吐き気、皮膚のかゆみ、膀胱炎など、体の多岐にわたって不快な症状が現れます。
ちなみに、50歳前後の男性にも更年期障害があるとも言われています。
男性の更年期障害についてはこちらの記事も読んでください!

更年期障害は病院で検査できる!

近頃は更年期障害に関する情報が、メディアや本などで多く出回っているため、患者さん自らセルフチェックができる時代です。
しかし、本当に更年期障害なのか?はたまた、別の病気が隠れているのか?明確ではありません。
更年期障害は時期が過ぎれば必ず症状は治まるのですが、病的に苦しむ患者さんも非常に多いのは事実です!
更年期障害は病院で検査ができる時代ですので、症状がひどく辛い場合は我慢をせず、積極的に病院で検査してもらいましょう!

何科を受診するの?更年期障害の検査は婦人科へ

更年期障害の症状は人によってさまざまですので、内科や耳鼻科、神経内科を受診することもあるでしょう。しかし、これらの科を受診しても、異常なしと診断されることは少なくありません。

異常なしと診断された場合や、原因が分からない不調で悩んでいる場合は、かかりつけの婦人科を受診してみましょう。

近年では、婦人科と併設して「更年期外来」「高年女性健康維持外来」というような、更年期以降の女性の健康管理に詳しい専門外来も増えてきています。事前にチェックしておくのも良いでしょう。

更年期障害の検査の流れ

それでは検査の流れについて見ていきましょう。

① 問診

更年期障害が疑われる場合、まず最初に問診を行います。
問診票では、以下のようなことがよく聞かれます。

  • 自分が悩んでいる症状
  • 月経の状態(周期や経血の量など)
  • これまでにかかった病気
  • 家族の病歴
  • 服薬中の薬の有無
受診前にあらかじめメモをしておくと安心ね。

更年期障害の症状は患者さんによって異なります。
患者さん自身も、簡単には症状を説明できないといったケースも多くあります。
患者さんが悩んでいる症状・訴えを専門医師が詳しく聞いて、症状を整理してくれます。
うつ状態の人や、精神神経症状が強い人の場合、心理テストでも症状を調べます。

上記の問診のほかに、更年期指数(SMI)でチェックする医療機関もあります。
SMIは自分でもチェックできるので、自分が更年期かどうか・更年期治療が必要かどうか、気軽に判断することができます。

SMI 更年期指数チェックはこちらの記事で詳しく紹介しています。

② 内診

子宮や膣の病気の有無、卵巣の状態をチェックするためにも、内診は欠かせないものになります。
内診をすることで、閉経に近い状態かどうかも調べる事ができます。
膣から超音波で、子宮や卵巣の様子を見る事もありますので、内診当日は診察しやすいように着替えやすい服装がおすすめです。

③ 採血(e2検査)

更年期障害と診断するために、血液検査をしてホルモン値を調べます。
更年期障害を調べる血液検査の中に「e2検査」というものがあります。
e2検査で調べるのは、エストラジオールという、エストロゲンの元になる物質の濃度です。この濃度が下がっていれば、エストロゲンの分泌量が減っていると判断できます。

また、一般的な血液検査を並行して行い、貧血や高脂血症、肝機能障害があるかどうかを調べたり、骨密度を調べることもあります。更年期の年齢になると、エストロゲンの減少が原因で骨粗しょう症になる可能性があるためです。

更年期障害の検査費用

問診・内診・採血をし、自分が更年期障害か、どのような治療法が合っているかを明確にする場合、どのくらいの費用がかかるか気になるところですよね。
もしかして高額なのでは?と心配になるかもしれません。

ほとんどは保険が適用する

更年期障害の検査費用は、ほとんどの場合、保険が適用されます
受診される医療機関によって多少の料金の変動はありますが、検査費用の目安は約5,000円ほどです。
中には保険がきかない検査もありますが、1万円を超えることはまずないでしょう
個人差はあるとしても、健康診断を受けるほどの値段だと思っておけば問題はありません。

ほとんどは保険が適用する

自由診療は保険適用しないため、検査項目によっては高額なものもあります
受診される医療機関によって費用に差が出ることもありますが、約3万円~5万円ほどが目安です
検査料金が高額になったとしても、質の高い検査を受けたい!といった場合は、検討してみるのも良いでしょう。
また、うつ状態の場合や精神神経症状が強い人に行う心理テストも自由診療とみなされます。その検査費用の目安は約3万5,000円~5万円ほど。
カウンセリングにかかる費用は、約4,000円~1万円です。
受診される医療機関によって異なるので、事前によく確認しましょう。

婦人科検査も併せて行う場合がある

更年期障害になる年代は、子宮筋腫や子宮がん、乳がん等の女性の病気にも気を付けなければなりません。
そのため、更年期障害の検査と一緒に、婦人科検診を行う人もいます。
例えば乳がん検診の場合、エコー検査は約3,500円、マンモグラフィー検査の費用は約5,000ほどです。何か気になる症状があれば保険が適用するので3割負担の場合は約1,000円~1,500円程度で済みます。また、乳がん検診や子宮がん検診は、自治体が定めた年齢になると補助が出て、無料または安く受けられることがほとんどです
この時期に、更年期検査と併せて行うことができれば、時間の節約にもなりますね。
もしも何かの病気が隠れていた場合は、早期発見でき、治療にすぐに取り掛かれるといったメリットもあるので、この機会に一緒に検討してみるのも良いですね。

検査の気になるギモンQ&A

ここまで、どんな検査があるか・検査にはどれぐらいの費用がかかるかをお伝えしてきました。しかし、実際にはまだまだ疑問があると思います。
ここからは更に疑問を解決していきましょう!

1度の検査で分かるの?

エストロゲンなどの女性ホルモンの数値は血液検査で調べますが、ホルモンの値は変動しやすいことから、間隔をあけて2回以上の検査を勧められる場合もあります。そして内診で卵巣内の卵の状態も確認した上で、更年期障害かどうか総合的に判断するため、数回にわたって検査をすすめられることもあるようです。

検査を受けるタイミングは?

検査を受けるタイミング(年齢)は人それぞれです。
更年期障害は、40歳~50歳代にかけて発症する場合がほとんどですが、中には30代という年齢で似たような症状に悩まされる人もいます。
症状が辛い場合は我慢せず、相談も兼ねて検査を受けてみると良いでしょう。

生理中でも検査できる?

更年期障害の検査は生理中でも受けることができます。
まずは医師に相談しましょう。

更年期障害と分かったら…心掛ける3つのこと

実際に更年期障害と診断されたら、どんなことに気を付けて生活したらいいのでしょうか。
つぎの3つのことに気を付けてみましょう!

自分に合った治療法を見つける

更年期障害の症状は人さまざまですので、治療法も同じことが言えます。
人によっては、漢方治療や自律神経調整薬。精神安定剤やビタミン剤、ホルモン療法などの薬物療法が効く場合があります。
また、ホルモン補充療法(HRT)といった方法もあり、経口剤(飲み薬)と、経皮剤(貼り薬や塗り薬)を選択できます。
医師と相談し、自分に合った治療法を見つけましょう!

規則正しい生活を送る

健康の基本は「適度な運動」と「十分な休息と睡眠」また「バランスのとれた食事を取る事」です。
これはどんな人にも言えますが、更年期の症状を改善するのにも非常に重要なことです。
規則正しい生活を心がけましょう!

そして、過労やストレスが更年期の症状を更にひどくするという事もあるので、ストレス解消法を見つけることも大事です。
マッサージや入浴を楽しんで血流をよくするのも良いですし、旅行や趣味を充実させるのも良いですね。
自分を責めると、余計に辛くなってしまいます。無理をせず、気楽に物事を考えるようにすることがストレスをためないコツです♪

大豆食品を積極的に摂る

近年、エストロゲンに似た成分を含む食物がある事が分かり、注目されています。
その中で最も期待されているのが、大豆などに含まれるイソフラボンです。
イソフラボンは“植物性エストロゲン”とも呼ばれているほどで、更年期障害のホットフラッシュを改善したり、骨密度を高めたりする働きがあるといわれています

近頃では、その効果がメディアで取り上げられ「毎日豆乳を飲んでいます!」という女性も多くいらっしゃいますよね!
豆乳、豆腐、納豆、油揚げなどの大豆由来の食べ物は、健康や美容の維持にも役立つ食材ですので毎日積極的に摂りましょう。

【別名スーパーイソフラボン!エクオールとは?】
エクオールという成分を知っていますか?
更年期障害の緩和に効果があると期待される、今注目の成分なんです。
エクオールは別名「スーパーイソフラボン」と言われていて、大豆イソフラボンを原料にして、体内の腸内細菌によって作られます。

しかし、大豆製品があまり好きではない人もいますよね。それに大豆製品を食べてもエクオールを作れない人もいるんです!
エクオールについては、こちらの記事をチェックしてみてください。

検査は安心して受けられる。更年期を生き生きと過ごそう!

更年期障害の検査について、気になるアレコレを調査していきましたがいかがでしたか?
更年期検査は基本的な検査は保険が適応されること。
また、医師と相談して自分に合った治療をすること。
大豆製品を上手に摂取しながら、規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないことも大事だということが分かりましたね。
辛い症状は我慢をせず、ちょっと話を聞いてみようといった感覚で、婦人科を受診してみましょう。
いずれは終わる更年期を少しでも楽しく!生き生きと!過ごしていきましょう♪

  • 更年期障害の症状は人それぞれ。悩んだら検査を受けてみましょう。
  • 自分に合った治療方法を医師と見つけましょう!
  • ほとんどの更年期障害の検査は保険が適応されます。
  • 規則正しい生活やストレスをためないことが、更年期を乗り切る秘訣!

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